お薦めします。

トレーラーハウスを使った宿泊施設を、平成9年に営業開始して9年目に入りました。その間色々と手を入れてみて、トレーラーハウスの利点と欠点を学びました。
皆さんご存じかもしれませんが国内でトレーラーハウスは、多くの場合、建物ではなく、車輌として扱われます。しかし、一部には建物と見なされる場合もあります。私の所も所轄の建設事務所から、当初建築確認を受けなさとの指導がありました。が、資料を持参し確認を求めたところ、窓口の担当者が「上司と相談しますから、時間を下さい」とのことで、即答が出来ませんでした。後日、「車輌として認めます」との回答を得ました。
宿泊業として営業するからには、宿泊業の許可を取らないといけません。これも自分で保健所の窓口で担当者に説明をして、簡易宿泊業(多分民宿やペンションなどと同じ)の許可証をもらいました。これで公に宿泊業を営む事が出来るようになりました。(色々と難しい事はありましたが省略します。聞きたい方は、お問い合せ下さい)
トレーラーハウスを実際使ってみると、良いところと悪いところが見えるようになった来ました。

利点として
1.いつでも好きな場所へ移動が出来る。
2.購入して増設する事も簡単、反対に売却して現金に換える事も簡単に出来る。
3.建築確認がいらず、水道、ガス、電気を引けば直ぐに使える。
4.生活設備(冷暖房、ベッド、ソファー、洗面、シャワー、トイレ、キッチン、ダイニング、冷蔵庫)が整っていても安い
5.固定資産税、自動車税などの維持費がかからない。
6.自分のプライベート空間を簡単に持てる。

欠点として
キャンピングかーとして見れば、あまり欠点は見あたりませんが、家としてみると感じるところもあります。
1.水回りが何となく不満である。キッチン、シャワー、トイレの水のでが弱い。特にトイレは、蓋の開く簡易水洗タイプ
2.不満と言うほどではないけど、断熱性が住宅よりは劣る。暖房は少し音はうるさいけど快適
3.雨が降ると、少し雨音がうるさい。
4.お湯が一定量出ると水になってしまう。(この辺りはキャンピングカーなんですね)お湯が再び出るまで少し待つ。

上に挙げた中で、ホテルや旅館並みの客室を目指す私どもにとって、水回りの欠点は、何とかしなければと感じるところでした。そこで湯沸かしのボイラーを日本製瞬間湯沸器に、キッチン、洗面、シャワーの蛇口を日本製の物に、細いアメリカ製の配管を日本の家庭用の配管に、蓋が開いて水がちょろちょろ流れる簡易水洗の便器を暖房便座と洗浄器付の日本製の物に、改造をしました。改造して間もなく1年になりますが、お客様の評価は上々です。今のところ大きな問題は無さそうです。
という事で、トレーラーハウスをより快適に使って頂くためにお薦めしたいのが水回りの改善は、トレーラーハウスの快適性を大きく改善します。シャワーも十分な水量が出ますし、トイレも暖房便座で暖かく、変な話ですが気持ちよく流れます。もう一つの効果は、便器を変える事で、夏場気になっていた臭いも全く気になりませんし、虫なども湧かずに衛生的です。本当に快適です。

施工例1 トイレスペースが狭いタイプには、この様に水瓶の無い水道直圧タイプがお薦めです。狭いところでもこの様に収まります。ただ、現在の所種類が少なく、値段も高いのが欠点です。予算が許せばトレーラーハウスにはこのタイプをお薦めします。(水圧も一定圧以上ないと使えませんが、水道直結なら大丈夫でしょう)
施工例2 トイレスペース普通のタイプに家庭用標準便器を付けると、付くにはつきますがちょっと足下空間が狭くなります。使用には足の置き場所など工夫が必要です。トレーラーハウスに標準で付いている簡易水洗式と比べたら快適性は申し分無しです。
施工例3 これも家庭用の標準便器を付けました。価格的には一番安くできるのがメリットです。やはり足下が少し狭いので、使用には工夫が必要です。
施工例4 トイレスペースが広いトレーラーハウスの場合、家庭用の標準便器でもご覧の通り、足下スペースは十分です。このくらいスペースがあると理想的です。何でも取り付けできます。貴方のトレーラーハウスも、こんな風にリフォームしませんか快適ですよ。
施工例5 4点の写真は、キッチンの日本製蛇口、洗面所の日本製蛇口、日本製サーモ付シャワー、日本製瞬間湯沸器です。蛇口は標準品はプラスチック製ですが、日本の家庭用の物の方が金属製でしっかりしています。シャワーは温度設定機能付きで快適です。お湯も沢山出ます。日本製の瞬間湯沸器でいつでも必要なだけお湯が使えます。写真には載せていませんが、配管も標準のプラスチック製の細い配管から、日本製の標準の鉄管に変えていますので、水圧も水量も家庭内と全く同じに使えます。これでトレーラーハウスも快適そのものです。冬期の利用に合わせて配管は、熱線処理していますので凍結はありません。工事一式(標準便器)30万円からです。お見積致しますのでお気軽にお問い合せ下さい。

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